« 礼を欠く | トップページ | ネタ »

2008年1月22日 (火)

忙しい

「忙しい」

社会生活の溜息に使われる言葉。
…であるとするならば、生きている価値をこれほど実感できるものも無い。

近況。
そうそう休みが取りにくくなっている中で、
年末年始の帰省もできなかった。
まあ、年始にチャンスはあったのだが、
航空運賃は通常期の割引価格の二倍以上。
東京⇔札幌
「ドル箱路線」の繁忙期暴騰ぶりは目に余る。

2月からはまた、派手に忙しくなる職場。
隙間を狙って長期休暇を申請。
あっさり認めてもらって、15日から23日まで9連休の
遅い正月休みを確保した。

まずは頼まれごとをしていたビデオ編集に時間を割き、
次の日は体力と能力開発のために
栃木・日光の高原地帯に行って「修行」し、
18日に郷土・北海道に帰省した。
帰ってきたのは昨日22日…。
ここを見ていると思しき多くのみなさま。
再会の約束をしなくてすみません。

札幌に行ってしていたのは、
旧職場、半年前の仕事の残務引継ぎ整理…
休みとって、仕事かよ。おれ。
いろいろあって棚上げになっていた担当業務を仕上げ。

その合間に、飲み会…だけでなく、
・ジンギスカン2件
・スープカレー屋2件
(うち1件は2回訪問・もうひとつは10食分の冷凍発送申込)
・ラーメン屋2件
・蕎麦屋(恵庭市)1件
…と、ひとり気ままに、グルメ三昧させてもらった。

いい。

北海道の食材は最高だ。
同じ味覚を東京で…となると、
倍ちかくするもの。

水の違いかしら。
水道水が東京のミネラルウオーター…
料理の原点が全く違う。
濃い味でないと東京は…ね。

=====

帰京当日、母の運転する車に乗り、
母の実家となる親戚宅を訪ねた。
父方・母方の中で最後に残ったひとりの
祖父の近況を窺った。

先の大戦、沖縄戦の出陣で同胞を多く亡くした、
貴重な生き残りのひとりながら、
文字通りの好々爺。

村山富市ばりの立派な眉毛をたたえ、
椅子に座って笑顔でじっと座ったまま。

 じいちゃん。
 最近座ってばかりで、
 昼も居眠りしてるし、
 全然動かないよね。(笑)

同居の従姉妹の言葉。

母は体を動かさないことを心配して
今から温泉に行こうと誘ったが、
手を振って「いい」と遠慮した。

随分おなかが出てきた。
農作業が無い冬は、置物のようになってしまっている。
この新春は米寿のお祝いをしたばかり。

私がお土産に持ってきた餅菓子を
家で出した「もてなし」と勘違いしてか、
私に向かって「もう一個食べたらどうだ」
と、とんちんかんながら、微笑ましい気遣いまで見せる。

健在を確認しつつ、母親と、帰りの車で
長寿にもいろいろあるけど、
「健康年齢」でいうと、ずいぶんだ、じいちゃん

…てな話をした。

=====

東京に戻って一夜。
今日の朝。
弟から電話。

朝、じいちゃんが冷たくなっていたって…

昨日の今日。
ぽっくり。

検死によると、深夜と思われる、
脳の出血が認められたそうで。
今まで悪かったのは、ヒザ。
無関係。
青天の霹靂。

祖母の通夜で初めて聞かされた戦争の話。
いつかまた、耳を傾けたいとの思いは閉ざされた。

明日の通夜、
翌日の葬儀。

最後の一言を、元気なうちに交わすことができた私は、
親戚からの「無理するな」の言葉に甘えて、
当日は弔電にとどめ、遠くから冥福を祈ることにした。

最後はのんびりと息子夫婦・孫と過ごして、
天寿を全うした祖父。

大戦でほとんど亡くすこととなった戦友の想いを胸に
半生を農業の傍ら、
忙しく、
人のためにと「民生委員」として、
債務者救済など無償の地域貢献を通じて
公職外にありながら、市の功労表彰を受けたことも昔。

かつて毎年のように行っていた沖縄は、
旅行のためじゃなくて、
戦友の遺骨収集活動のためだと知ったのも、
つい2年前。

残ったものがダメでどうする。
忙しいのは幸せの証だ。
まずは仕事から貢献を誓う、連休最終日。

今、酒が入って酔っ払い中。
精進料理で喪に服していないけど、
それはそれ。

目が赤いのは、
今飲んでいる赤ワインのせいじゃない。

|

« 礼を欠く | トップページ | ネタ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/122764/17798593

この記事へのトラックバック一覧です: 忙しい:

« 礼を欠く | トップページ | ネタ »